29 8月 2014
ボストン・ストラテジクス: 富士フイルムの抗がん剤 FF-10501の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)対象の第一相臨床試験を開始
ボストン–(BUSINESS WIRE)– (ビジネスワイヤ) — 米国マサチューセッツ州ボストンに本社を置く臨床ステージの総合医薬品研究開発会社 Boston Strategics Corporation(BSC)は、富士フイルムの子会社 FUJI FILM Pharmaceuticals U.S.A., Inc. (FPHU) の主要な戦略的グローバル医薬品開発プロバイダーとして、富士フイルムの抗がん剤 FF-10501 の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)を対象とした第一相臨床試験を米国で開始しました。本臨床試験は血液がん、特にMDSにおける世界的権威である Guillermo Garcia-Manero 教授(ガルシア教授)を治験責任医師として テキサス州立大学 MD アンダーソンがんセンター(MD Anderson) にて実施中です。
MDS は、血液腫瘍の一種で、血球を作る造血幹細胞に異常が生じて十分な量の血球を作ることができなくなった結果、血球減少を起こす疾患です。また、一部、予後不良の患者さんで急性骨髄性白血病に進行する難治性疾患でもあります。現在、米国内の MDS の患者数は 6 万人で、特に高齢者に多く認められます。FF-10501は、血液がん細胞の増殖を抑制するだけでなく、正常機能を持つ細胞への分化を促進することが期待されています。
BSC は MD Anderson との戦略的アライアンス契約に基づき、MD Anderson の世界最高レベルの臨床試験機能を駆使して第一相および初期第二相臨床試験を実施し、がん患者さんでの安全性プロフ ァイルと臨床作用確認を達成します。「進行血液がん患者さんにおけるこの重要な臨床試験を FPHUおよび BSC と協働して行うことは私達の大きな喜びです。この薬は従来のがん化学療法では効果の見られなかった患者さんにとって新たな治療方法となることが期待されます。この臨床試験を MD Anderson でさらに進められることを嬉しく思っています。」とガルシア教授は語ります。
この臨床試験は、FPHU と BSC とのコラボレーションの最初のケースで、これにより、BSC はFPHU の抗がん剤開発のグローバル戦略を最適化・実行します。BSC が有する抗がん剤開発の高い専門性と 「真の」オープンイノベーション™を駆使することで得られる世界最高のリソースとのコラボレーションを使って、世界中のがん患者さんでのより効率的で優れた結果を FPHU に提供していきます。
「この臨床試験の開始は、FPHU の新たな医薬品 R&D プラットフォームを開発するための BSC とFPHU のパートナーシップにとって重要なマイルストーンであり、富士フイルム独自の抗がん剤パイプラインのグローバル開発にとっての画期的で効果的なアプローチを期待させるものです」と語るのは BSC の北山英太社長です。「両社は、重要な新規抗がん剤開発のために、業界標準を打ち破る開発スピードと高質で安価な開発を達成するための画期的なアプローチを使い、画期的な治療法を提供することに最大限の努力をしていきます。」
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